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世界で行われている日本の「慰安婦」もみ消し


去る、2018年の12月28日にフィリピンのサン・ペドロ市に設置された「平和の少女像」がその2日後の30日に突如撤去されました。この件について、ドイツのフランクフルトを拠点に活動しているNPO法人「風景、世界文化協会」の代表のイ・ウニさんが韓国のインターネットメディアの「民衆の声」に投稿した文章の日本語訳です。イさんは2017年設置されたものの、日本側の圧力によって碑文が撤去され「像」のみ残されたドイツのヴィーゼントでの活動と、2018年ドイツのボンに設置の予定でしたが、それもまた日本側の妨害によって、いまだに設置のめどが立っていない「平和の少女像」設置活動に携わっています。ぜひご一読ください。


Doo Hee Lee 
from Nagoya, Japan


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世界で行われている日本の「慰安婦」もみ消し
-少女像設置妨害、「表現の自由」を侵害する暴力-


「70年も前のことじゃないか。なぜわざわざ平和の少女像を建てるのか」
質問は自由だ。ただそれが少女像の設置を妨げる自由を意味するものではない。少女像の設置を妨害することは表現の自由を侵害する暴力になるからだ。

こんな意見もある。「少女像の歴史的背景にある日本軍性奴隷制に対して日本は充分謝罪し、お金も渡しているではないか」という質問である。事実と異なる。日本は被害者たちが望む公式的謝罪をしたことがない。2015年、いわゆる「合意」をして出したお金もまた徹底的に戦争犯罪を認めたうえでの賠償ではなく、「補償」だと強調している。さらにその「合意」というのも、ただ韓国政府との合意であり、被害者たちの立場をまったく考慮していない「事件」であると国連人種差別委員会も明らかにしている。

またもう一つ重要な質問がある。日本が自らの戦争犯罪を認め賠償をしたとして、日本軍性奴隷制被害者を覚える作品を建ててはいけないのか。それは違う。たとえ日本が過去を認め賠償をしたとしても、そのことが歴史を覚えるメモリアル文化を阻止する根拠にはならないからである。


少女像の設置を妨害する安部政府の強弁


安部政府の強弁は今も続いている。去年、ドイツのボンを訪れたデュッセルドルフ駐在日本総領事や、ハンブルクの「ドロテー・ゼレ ハウス」での少女像展示中止を繰り返し求めたハンブルク駐在日本総領事も、みんな少女像の設置を阻むのに必死のように見える。少女像が誤った歴史認識に基づいていると主張する。被害者が十数万というのはデタラメで、被害者はたくさん稼いだ売春婦で、連れて行かれたのではなく、自ら行ったのだと。このすべてのことは韓国人の一方的な主張だということだ。しかも少女像が設置されたら現地の日本人が被害を受けると主張している。ハンブルクでは予定通りの6週間の展示を無事終えたが、そのために日本人が被害を受けたというニュースは一件もない。

韓国外の少女像設置と展示ではそのイベントを成功させるためには十分な宣伝が必要であることが改めて確認された。今日、良識のある世界の市民はこの文脈をわかった上で問題に共感するからこそ「メモリアル文化」活動の側に立っているからである。「カリフォルニア韓米フォーラム」が設置した韓国外最初の「平和の少女像」を相手に日本の右翼団体が訴訟を起こしたが、3年ぶりに最高裁判所で棄却された。現地運動の実績のおかげだ。サンフランシスコのメモリアルに対して、姉妹都市の大阪市長が姉妹関係を断絶すると脅かしたが、サンフランシスコ市は2017年9月22日に設置した作品を市の公共芸術作品に指定することをためらわなかった。2018年9月末までそのメモリアルを撤去しないと姉妹関係を断絶するという最後通知にも動揺することはなかった。

少女像もしくは日本軍性奴隷メモリアルを平和教育の場にしていこうとする努力は全世界に広がっている。同時に日本の歴史修正主義は世界の各地で表現の自由を脅かしている。これは単なる利害関係の問題ではなく、真実と嘘の戦いであるからこそ草の根運動としての宣伝活動の必要性はますます切実に増している。


表現の自由を侵害する日本の歴史修正主義


フィリピンの場合、2017年12月マニラ市にフィリピンの市民が建てた「フィリピン慰安婦像」に対して日本側が公開的に問題提起をした。ドゥテルテ大統領は憲法に保障された権利だと述べたが、結局このメモリアルは2018年4月27日と28日の間に突如撤去された。当時の報道によると、フィリピン政府はこの事実を日本政府に伝えたという。


2018年12月28日にはフィリピン北部のラグナ州のサン・ペドロ市で金ソギョン・金ウンソンが制作した「平和の少女像」が設置された。これは日本の妨害を念頭に秘密裏に進められた。しかし設置後、日本はすぐ問題提起した。韓国のメディアによると、フィリピン政府は少女像設置を表現の自由だと対応してきた。日本のメディアによると「平和の少女像」は設置されて二日経った30日にフィリピン政府によって撤去された。


日本の歴史修正主義は世界各地で表現の自由を侵害している。このような日本の態度によって少女像活動は過去の問題ではなく現在の問題になりつつある。ある国が自分たちの偽善を隠すために品格を叫びながら少女像活動を阻むことは、被害者の人権問題はもちろん、少女像を愛し、またメモリアルを建てる人々に表現の自由を侵害する暴力となっている。第2次世界大戦はまだ終わっていないのか。


これからの少女像活動において日本軍性奴隷制だけではなく、現在の「表現の自由」の問題も強く求めていくべきである。第2次世界大戦の重要な闇の歴史である日本軍性奴隷制のことを知らせることは特定の国家の間での問題ではない。これは現在の問題であり、人類の過去を徹底的に共有し、二度とそのようなことが起きないようにするための平和教育の本質である。日本帝国主義の影がしつこく食い下がる歴史のもみ消しに屈することは、現在を生きる者に対して恥ずかしいことである。被害者の人生の前で謹んで、人権を尊重し、平和な世の中を望み、「メモリアル文化」を守るためにはいかなる権力にも動揺しない草の根運動がもっと力強く世界各地に広がっていかなければならない。